節度ある見える化/効率化を考える (見える化とは)
CareerZineから雨宮処凛氏の記事です。
http://careerzine.jp/article/detail/620
この記事の中で、雨宮氏は「高度なスキルとコミュニケーションスキルをもった人だけが優遇されていく社会はおかしい」と指摘しています。
私も基本的にそう思っています。
これは、哲学上の問題にもなってくるのですが、私たちは基本的に生存競争に脅かされています。ですので、生存していくためには、基本的に、弱肉強食が自然界のルールとなります。
しかし、私たちは進化の過程で、思いやりという心を持ちました。
これは、先ほどの弱肉強食のルールとはある部分で矛盾するものであり、不思議な感情です。
例えていうならば、
「私たちは豚を食べなければ生きていけないのに、豚を殺すことをかわいそうだと思う不思議な動物だ」ということになります。
しかし、この思いやりもすでに存在するものですから、やはり自然界のルールの一つであるわけです。
私は基本的に見える化を推進していますが、その根本には「節度ある」という部分を付け加えたいと思っています。
「見える化」という取組はとても面白く、みんなが熱中する作業になります。
しかし、目的を「利益の追及」において推進していった場合、ある人物や下請け企業が問題点に見えることも少なくありません。
この場合の対応策として、どこまでを弱肉強食理論で推進し、どこまでを思いやり理論で推進するかは、そのプロジェクトに関わる人の判断に委ねられています。
弱肉強食でなければ人は生き残れませんが、同様に思いやり部分を見過ごしては、人は満足せず、罪悪感も感じます。
そこで、ある人物に弱肉強食部分の泥臭い作業を任せてしまい、自分は見てみないふりをするという選択もできます。(人は自分がやったのではないという言い訳ができると、結構残酷になれるものです)
なぜ、このような見てみないふりが功を奏すかというと、泥臭い作業の問題点が見えてこないからだと思っています。つまり、食べていけない給料で働かせたり、派遣切りや下請け切りを行った後の、その人たちの末路の人生がどうなっているのか?という「見える化」が推し進められていないことにも一因があると思います。
見えない問題に対策は打てません。
私たちは、思いやりをもった不思議な動物です。弱肉強食のプロセスを効率化するためだけに生まれてきたのではないと思っています。
節度ある見える化/効率化は、我々に課せられた課題であり、そのあいまいな部分にどのようにメスを入れていくのかという部分も、また人間として進歩する上で、必要なプロセスだと感じています。
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