GoogleAnalyticsの認定コンサルタントになるには?
2009年09月27日
GoogleAnalyticsには2009年9月現在で、2つの認定資格があります。
1つは、GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)と呼ばれる、GAを正しく使いこなせるかどうかを認定する資格で、個人でも受講可能なもの。
詳しくは、GoogleAnalyticsの認定試験で書きました。
で、もう1つが、GAAC(Google Analytics Authorized Consultant) Program で、直訳すれば、Googleが認定するAnalyticsのコンサルタントということになります。
こっちの方はかなり取得条件が厳しく、日本ではまだ2社しか取得していません。
1社は、もともとAnalyticsの元プログラムであるUrchinを販売していたRunexyさん
もう1社は、なんと私の前職の創立者であり、アクセス解析イニシアチブでもお世話になっている安川社長率いる、SEO業界などでは超有名なアユダンテさん。
「認定コンサルってどうなんですかー?」ってご本人に直接聞いたら、
「直接Googleに意見を献上できるし、面白いよ。もちろんやりとりは英語で、取得は大変だけど」
との回答が返ってきました。
まぁ、Google社の公式ホームページに載るくらいなので、半端はないですよね。
Google社に掲載されている認定企業一覧
で、認定コンサルタントになると、以下のメリットがあります。
- ロゴの使用資格が与えられる
- GoogleSalesTeamから案件を紹介される
- Googleから直接技術サポートが受けられる
- 先ほどの認定企業一覧に掲載される
- Googleの開催するGAACサミットに召集される(安川さんが10月にあるって言ってました)
- Googleに意見を献上できる。こんな風な機能を追加したらどう?とか
ということで、まぁかなりのメリットがあるので、大変なことが想定されます。
肝心の認定コンサルタントになる方法ですが、興味があったら、gaac-requests@google.com にメールします。でも、以下の条件をクリアしなきゃいけないですし、もちろん、英語のメールのやり取りです^^;最初に言っておくと、法人しかとれません。
- 2人以上のGAIQテスト合格者を雇っていること
- 3社以上のクライアントに、有償レベルのGoogleAnalyticsのサービスを提供していて、かつ、その会社から推奨のコメントをもらうこと
- 自分がGAに関して現在行っている全てのサービスとその費用をGoogleに申告すること
- あなたがWeb分析のスペシャリストであることを証明するような何かを提出する。例えば、公の場での発表やホワイトペーパーの作成、ブログなど
- あなたが現在提供しているGAのサービス概要が説明されたページのURLを提出する
- 1年に1回、米国のマウンテンビューで開かれる4日間のGAサミットに1人以上の参加者を自費で参加させること
- 自分が今後関わるGAに関するプロジェクトの結果報告を、四半期ごとにGoogleにすること
- 米国でいうところのPI保険※事業を行う上でのメジャーな保険(大体$100万規模)に加入していること。
- カスタマーサポートを円滑に行うコンピューターシステムを保有していること
更に、以下の条件を満たすことが望まれます。
- 社内にウェブデザイナーや開発者がいること
- Javascriptやクッキー、HTMLのエキスパートスキルを保有していること
- flashやjava、phpなど、他の知識も保有していること
- WebsiteOptimizerのテストを実施した経験があり、そのテスト結果を1つ以上のGAのケーススタディーに含んでいること
- GAを販売するセールスチームを持つこと。Googleから案件を紹介するペースに関わってくるので
- SEOやユーザビリティーコンサルなどの経験を持つこと
まぁ、書いていて疲れるくらいの条件ですね(笑)
さすがに認定コンサルタントは厳しいです。日本で未だ2社しかないのもうなずけます。まぁ、Googleから案件を紹介するので、下手なところとは契約しないということでしょう。
更に、以下の条件を満たしてしまうと、契約破棄となります。
- 今まであげた条件を満たせなくなった時
- クライアントに対してしょぼい結果しか出せなかった時
- 1年間に12社以上のクライアントとGAに関する契約ができなかった時
- Google Solution Marketplaceのメンテナンスがおろそかになった時
- Googleとのやり取りができなくなった時
うーん、資格取得にメリットがあるようなないような。。英語圏であればメリットは大きいでしょうけどね。日本の企業って、英語のページをわざわざみないところが多いし、GA入れるところって、あまり大手じゃなかったりしますからね。
ただ、この資格をひっさげて正しく要件定義して大手企業にプレゼンすれば、GA導入に至るケースは多いと思います。なにせ無料ですから。他のアクセス解析の企業がどうがんばっても勝てません。
なお、今回の条件は全体的にある程度、意訳しています。
GAAC取得のための条件など原文はこちらから。
http://www.google.com/intl/en/analytics/consultants_criteria.html