仮説の立て方
2011年11月14日
「KPIを求めるには仮説が大切」
「仮説から指標を導き出そう!」
「仮説が一番大切だ!」
仮説…
仮説…
仮説が一番、
電話が二番、
三時のおやつは…
▼三時のおやつ
■仮説ってどうやってたてるの??
「仮説が重要」って一口にいいますが、
そもそも、どうやって仮説ってたてたらいいのでしょうか?
僕はこの仮説という言葉があまり好きではありません。
この言葉を聞くと思考停止するからです。
それより「集客するアイディアを出そう!」
といった方が、よっぽど頭が回るわけです。
よい質問をすると、よい答えがでます。
僕の経験からすると、
この「仮説を立てましょう!」というのは、
ちょっと悪い質問になります。
でも、現場では仮説を求められることも多いと思います。
そこで本日は、
仮説の立て方を簡単にお伝えしたいと思います。
■仮説の立て方。
仮説の立て方はとても簡単です。
以下3ステップでできます。
1.お題を決める
2.お題を解決するためのアイディアを出し続ける
3.アイディアの精度をあげる
さっそくやってみましょう。
せっかくなので、
今回はちょっと夢のあるお題をやってみます。
1のお題は
「宝くじで3億当てるために必要なこと」
にします。
■宝くじで3億当てるための仮説
では早速2ステップ目のアイディア出しです。
まず、全国のクジを買い占めれば確実にあたります。
しかし、それはおそらく2つの理由で実現不可能です。
1つ目は、買い占めを店側が断る可能性が高いこと
2つ目は、費用が膨大にかかること
です。
ん、費用が膨大にかかるにしても、
もっと戻ってくるならいいんじゃないか??
ということで宝くじを全て買い占めたとすると、
どのくらいバック(払戻)があるか早速調べてみました。
(※くだらないとは言わないで)
宝くじの払戻率は46.4%でした。
ということは、半分以上は胴元の取り分です。
つまり200億円購入しても、
100億円以下しか返ってこない。
宝くじの胴元になるのが一番確実です。。
しかし、これで諦めてはいけません。
よく当たりやすい人がいる、って言います。
だから、そういった確率論で攻めてみてはどうでしょう?
以下のサイトが見つかりました。
▼当たりやすい人
このサイトによると
・購入者の中心は中高年の男性
・名字が「K」の人は幸運かも
・買うのは資金に余裕のある人
・水がめ座がチャンス!
とのことです。
とりあえずここでアイディア出しはやめて次に入ります。
■仮説の精度を上げるには?
先ほどのプロセスを進めていくと、
———————–
★宝くじ3億円を当てるには
・買い占めは当たるけど、損するし実現不可能(事実)
・苗字がKならば当たるかもしれない(仮説)
・水がめ座は当たりやすいかもしれない(仮説)
———————–
といった内容が出てきました。
しかし、どうも後ろ二つの仮説は確証が低い、
つまり「たまたま」であると考えられます。
水がめ座やKの話は、
人口比率などの影響があるかもしれません。
3ステップ目のアイディアの精度を上げるには、
こういった「事実」を集める必要があります。
つまり人口比率や、過去の販売実績などを調査し、
「偶然ではない」という事実を積み上げるわけです。
言葉を換えれば「因果関係がある」
という結論を持ってくるわけです。
WEBサイトでいえば、
ここでアクセス解析のデータから、
事実をひっぱってきます。
そして、仮説の精度をあげるのです。
ここで今までをおさらいしてみます。
—————————–
—————————–
ということで八方塞がりになりました。
ここで再度2のアイディア出しに戻ることもできますが。。
そもそも、お題が不可能なのは目に見えていますので、
今回はここでやめておきます。
少なくとも、Kさんなら当たるかも!?という仮説は出ました。
ただ、残念ながらその仮説の精度をあげることはできませんでした。
でも、これでいいのです。
次
回は、
もうちょっとましなお題に取り組む必要がありそうです。
■結論:仮説は簡単に立てられる
ということで、今日は仮説の立て方についてお伝えしました。
仮説の立て方で悩んでいる人は、
今回のように「アイディア出し」だと思うと、
意外とスラスラ出てくると思います。
コツは
「3億円当てるには」
「もっと多くの研究者を集めるには」
「もっと多くのお客さんに申し込みボタンを押してもらうには?」
といったように、お題を具体的にすることです。
これをやるだけでだいぶ違います。
あとは、先駆者を見つけること。
今回のように「宝くじに当たる方法論(?)」
を既に確立している人がいるように。。
自分のお題について、
すでに考え尽くしてくれている人はいるものです。
そういったサイトや人をぜひ見つけましょう。