RiTurban‘sサイト解析ブログ

申し込みが増えない場合にどうするべきか?

2011年10月05日

■なぜ申し込みが増えないのか?

WEBサイトを運営していくと、
ある程度運用したところで壁にぶちあたります。

「どうやっても申し込み数が増えない」という壁です。

そこでアクセス解析を頑張ってみたり、
サイトデザインをかえてみたり、
細部にこだわることになります。

もちろんそれで成約率はあがります。
細部はとても大事です。
でもそれでもまたいつか飽和します。

この時、過去の成功体験として
小さな改善が効いたという意識があるので。。

ついついまた小さな改善を繰り返してしまいます。
時にはリニューアルをする場合もあります。

しかしそれで簡単に増えるかというとそうでもありません。

この悲劇はなぜ起きるのか?

実はそもそも大前提が間違っている可能性があります。



■そもそも、お客さんはそんなにホイホイ申し込まない

ついつい結果が出ていると見失いがちですが、
お客さんはいつだって申し込みたい訳ではないですね。

例えば僕はロンドンオリンピックに行きたいです。
でも、いきなり申し込んでしまえば、

僕「いやー、僕ロンドンオリンピックのチケットとっちゃいましたよ!」
お客さん「えっ?そうなんですか?いいですね。」
僕「ということで、1ヶ月間お休みをください」
お客
さん「…(こりゃ契約は打ち切りだな)」

となる可能性が大きいです^^;

ですから僕はそうならないように、
チケットを諦めるか、それまでに迷惑をかけない体制を作る必要があります。

この場合、サイトに問題があるというよりも、
客側に問題があります。

この話をするとサイト運営側としては、
「いやいや、そういう奴は放っておいて、
 余裕のあるお客さんがもっと申し込んでくれればいいんだよ」

となると思いますが、、
ではそんな余裕のあるお客さんが何人いるのか?
という問題が浮上します。

つまり申し込み数が飽和するのは、
根本に立ち返ればあくまでお客さんの都合であり、
サイトの問題とは全然関係ないのですね。

この問題をサイト運営側として考えれば、
サイトの問題と考えるのは大前提が全くずれていて、
世の中の変化やお客さん自身を真剣に考えないと、
よい解決策が生まれない、ということになります。


■基本に立ち返ろう

そこで一旦基本に立ち返ってみましょう。

・何のためにこのWEBサイトは存在しているのか?
・誰に何を提供しているのか?
・競合サイトと内容がかぶっているならば、違いはいったい何なのか?

当たり前の話ですが、
飽和状態になってから改めて考えてみると、

「なぜこんなことをしてしまったのか!?」

と頭を抱えるページもあったりします。

例えば、保険のサイトで
——————
・相続でお悩みではないですか?
 ↓
・相続税対策には高額保険が一番ですよ
 ↓
・申し込みはこちらから
——————

こんな導線を平気で描いたりしています。

よく読んでみてください。
保険の押し売りです。

誰がホイホイ申し込むというのでしょう?
僕達はゴキブリではありません。

より確率を上げるならば例えばこうでしょう。
——————
・相続でお悩みではないですか?
 ↓
・まず相続税対策の種類を事前に知った方がいいですよ。
 ↓
・沢山のセミナーがあるみたいですから、まずは参加することをお勧めします。
——————

まぁこれでお客さん候補が見つかるかどうかは別として、
基本に立ち返ると見えてくるものが沢山あります。


■お客さんはどこにいるのか??をひたすら考えよう。

基本が整理されたら、
あとは「お客さんはどこにいるのか??」
をひたすら考えてみましょう。

今までの経験を踏まえてよく考えてみると、
市場が想像よりも小さかったという可能性もあるでしょう。

もしくは競合サイトの良いところを取り入れれば、
お客さんが増える可能性があることに気づくこともあるでしょう。

また、市場はもっと大きいのだが、
リーチするべきお客さんにリーチしていなかった、
という可能性もあります。

オフライン広告の方が効果が高いかもしれない、
と気付くこともあるでしょう。

サイトが飽和してしまった時は、
基本に立ち返って整理した後で、
「では僕達のお客さんはどこにいるのか??」
を改めて考え直すことが有効打になることが多いです。

ちなみにこれらを整理するためのツールとしても、
僕はコンセプトダイアグラムが優れていると思っています。

作り方は次回のWEB坦の連載でも触れますし、
先日の記事で触れましたのでよかったらどうぞ。

▼コンセプトダイアグラムの作り方(記事の中ほどに記載)
http://site-kaiseki.com/analyze/post-35.html

追伸:
ところで実際は、僕が作るコンセプトダイアグラムはもっと濃いです。。
でもやっかいなのが、これはビジネスモデルそのものなので、
あまり表に出せないのです。

どうしよう、、と書いたところで思いつきですが、
いつか作り方ワークショップをやってもいいかもしれませんね。
他の人の作り方にも興味がありますし^^