RiTurban‘sサイト解析ブログ
RiTurban‘sサイト解析ブログ
2011年06月10日
今日は先日頂いたご質問について回答したいと思います。
ご質問は
「お金をかけたHPなのに申し込みが入らない。なんとかしたい」
というものです。
そのHPではYahoo!リスティング広告も実施していて、
1日に数十アクセス数があるものの、
半年運営してみても問い合わせは全くないとのこと。
HPを見せてもらったのですが、
さすがにプロの業者が作っただけあって立派です。
落ち度はないように見えます。
また出しているリスティング広告も
間違っているとは思えません。
しかし、残念ながら申し込みが0なのです。
こうなると業者も原因がわからず提案ができないので、
僕の所にご相談が来るのだと思うのですが、
そんな時の僕の解決アプローチをご紹介します。
僕の解決アプローチは、
以下の3ステップにわかれています。
————————–
1.そのサイトの見込み客について考える
2.仮説を立てる
3.アクセス解析から新たな気付きと根拠を出す
————————–
しかし文章で書くと、
巷で良く言われているようなことばかりです。
こんな当たり前なことを言われても、
何の役にもたちませんよね。。
そこで、今日はサイト解析.comらしく
1番の「見込み客について考える」という部分を
もっと掘り下げてみます。
なぜ「見込み客」を掘り下げるかというと、
ここがわかると7割方問題をクリアできるからです。
【見込み客について考える5ステップ】
1.PCの前から直ちに離れる
2.自分がお客さんだったらどうするか?を考える
3.顧客を想像する&インタビューを行う
4.競合サイトを見てみる
5.ニーズ&ウォンツを切り分ける
順番にご説明します。
—————————–
1.PCの前から直ちに離れる
—————————–
結果が出ない時にやりがちなのは、
ホームページを見ながら
「どこが悪いのだろう?」
と考えてしまうことです。
しかし、それでは木を見て森を見ず。
画面を見ながらだと、
ニュートラルにお客さんのことを考えることはできません。
そこで、まずはPCの前から離れましょう。
これがスタートです。
—————————–
2.自分がお客さんだったらどうするか?を考える
—————————–
例えば、渋谷のある小料理屋のサイト改善を行うとします。
「自分がお客さんだったらどうするか?」
を考える場合は。。
想像力を駆使して、
「今自分は渋谷で飲食店を探している!」
というシチュエーションに入ります。
あ、、、もうPCから離れていますよね?
離れないと難しいですよ。
えっ?今このサイトを見ているからPCの前にいる?
そりゃそうですね。
じゃぁ、ちょっと目を閉じて、
夜の渋谷にいるつもりになってください。
イメージすることが得意ではない人は、
想像力は一番苦手な部分だと思いますが、
これは訓練次第でどうにかなると確信しています。
以下の例は誰でも経験したことがあり、
想像するのが簡単だと思いますので、
ぜひやってみてください。
…
夜18:00、渋谷。
久しぶりにあった高校時代の友達と2人で
食事ができる場所を探しています。
会うのは5年ぶり。
さて、どうやって店を見つけますか?
歩いていてよさそうな店があったら入る?
友人と和洋中のどれがいいか考える?
食べログをみる?
友人に聞く?
さて、こう考えていくと、
意外と飲食店のホームページは見ていないことがわかります。
では、次の場合はどうでしょう?
今月末に高校の友人と同窓会です。
よい店を探したいとします。
どうやって店を決めますか?
食べログでおいしいところを見つける?
地元新潟の料理を出してくれるところを選ぶ?
検索するのは会社ですか、家ですか?
…
こうやって考えていくと、
ぼやっと今のホームページの悪いところが見えてきます。
いえ悪いところどころか、下手をすると
「ホームページは必要ない。食べログだけに掲載されればよい」
ということすらあります。
ホームページを一旦作ってしまうと、
その活用法に目を奪われるあまり、
・誰がこのホームページを見ているのか?
・いつ見ているのか?
・そもそも必要とされているのか?
といった大前提を見落としてしまうことが意外と多いのです。
そこで、サイトを見ているのは
“様々な人生を歩んでいる1人の人間だ”
ということに気付くために
イマジネーションをフル活用します。
イメージしてみると
「自分だったらこんな高額商品、そもそもインターネットで買わないよ」
ということもよくあるのです。
まぁ他人のことはわからないので、
本当はそのサイトのお客さんにインタビューする
(次週の3番で触れます)のがもっとも確実なのですが、、
出来る人とできない人がいると思うので、
まずは”自分だったらどうするか?”
ということを考えましょう。
…
以上1~2番についてご説明しました。
長くなったので次週、
3番~5番をご説明したいと思います。