RiTurban‘sサイト解析ブログ

毎日、サイトを良くするために何を見るべきか?

2010年08月16日

先週はKPIというお話をしましたが、
そういう専門用語はさておき

「いったい丸山は毎日、何を見ているのか?」

と気にされる方もいらっしゃるようです。

たとえばコンバージョン数なのか、
アクセス数なのか、、

そこで今日は、僕が何を見ているのか?
についてお話します。
実は僕は毎日見ているデータというのは、
ほとんどありません。

いきなり肩すかしですみませんが、
本当にそうです。

なぜかというと、僕の中の優先順位として
———————
アクセス解析の時間 < サイト改善する時間
———————
と考えているからです。

つまり毎日アクセス解析をしても、
改善を”実行”しないのであれば、
あまり意味がないと考えています。

そして、僕も含めたほとんどの中小企業さんにとって、
“毎日”改善を実行するのは、
ちょっと現実的ではないかなぁと思っています。

というもの2つの問題点があって、

・担当者が忙しい
・十分なアクセス数がないので、変更後すぐには結果がでない

ということがあります。

結局のところ、もし僕が毎日データをみて

「○○さん、今日は寿司販売ページの離脱率が0.5%あがりました。
 さっそくですがこの鯖寿司の販売ページの写真を変更しましょう!」
 
などというアドバイスは、
アクセス数の少なさから確率的に間違っている可能性も高いし、
なんといっても忙しいお客さんにとっても”うざい”わけです。


ただしKPIもそうですが、
システムに重要な影響を与える問題、
いわゆる「リスク」については
毎日管理すべきだと感じています。

じゃぁそのリスクで怖いのは何か?
ということですが、これはもう

・アクセス数の急激な増減

だと思います。

たとえば
・検索順位がすごく下がる
・広告からのアクセスがすごく減る
・etc…

といったことが発生した場合、
これは何らかの緊急事態かもしれません。

つまりサイトを変更していないならば、
サイト内部にリスクが発生する可能性はほぼ0だけど、
外部のアクセス数はガンガン変化します。

一度これでうまくいったことがありました。

アクセス解析画面を見てみると、ある日突然、
お客さんのサイトのGoogleからのアクセス数が
激減していたのです。

急いで検索順位を見てみると、
Googleからドメインごと削除されていました(T T)

別にスパムと思われるようなことは
していなかったで、まったくのノーマークでした。

だからもしアクセス解析を確認していなければ、
問題に気づくことができず、もっと一大事だったでしょう。

幸い、早期発見により、
「Googleの間違いだった」
ということで無事復活することができました。

※理由がわからなかったので、この方にもお世話になりましたm(_ _)m
http://www.suzukikenichi.com/

つまり僕は、リスクを管理しています。

そしてこれだけは(なるべく)
毎日確認するようにします。

ということで、
僕は毎日確認するのは
「アクセス数の増減」
ということになります。

ただし、あなたが毎日確認することで、
すぐに手を打てる立場にいるならば、
毎日確認すべき項目は増えるでしょう。

たとえば”新キャンペーンの反応率”とか。

大きな広告費を投入して、
日々アクセスを集めているのであれば、
毎日確認することで、改善案を考えることができます。


まとめます。

考え方として、僕が毎日数値を見るのは、

・リスク管理の一環で見るか
・毎日改善できそうだから見るか

のどちらかです。

毎日改善する気がないなら、
「減った!」という状態を知るのは
心理的な負担になり凹むだけなのでみません^^;

で一般的なパターンとして、
改善のタイミングは
一週間~二週間ごとか、一か月ごとです。
だからそのタイミングでしっかりデータを見ています。

あと、もしあなたが僕のように
今日から毎日アクセス数の増減を見ることにするなら
一点だけ注意点があります。

それは全体のアクセス数を見るのではなく、
コンバージョンに役立っている媒体ごとに増減を見るということです。

たとえば
Google
Adwords
Overture
mixi
etc..
など、それぞれの媒体ごとに見るのです。

GoogleAnalyticsでいけば、
「トラフィック」→「すべてのトラフィック」
のレポートをしっかり見ます。

この一歩だけ踏み込むことが
とても大切です。