中小企業と大企業のアクセス解析の違い
2011年02月17日
■中小企業と大企業のアクセス解析の違い
アクセス解析のセミナーに行くと、
楽天さんやユニクロさんなど大企業の事例が
話されることが多いです。
でも中小企業の担当者からすると
「アクセス数は少ないし、そんなにマンパワーもない。」
となってしまい、なかなか実行することができないですよね。
でも僕がセミナーなどを受けていて感じる
中小企業と大企業の一番の違いは
・大企業:事前に戦略的に分析する
・中小企業:後からピンポイントで分析する(ことが好きな人が多い)
という部分だと思います。
僕の経験則からいうと、
(僕も含めて!?)多くの中小企業というのは、
ホームページに戦略的には取り組んでないです。
それは「考えるより、すぐやる」
という文化が根付いているからだと思います。
言葉をかえれば
「コンサルのような戦略なんて、作っている暇はない」
っていう訳です。
だから中小企業のアクセス解析を担当する方で、
ある程度知識の有る方はイライラすると思います。
「なんでわからないんだよ!」
と四面楚歌状態になっている(?)と思いますが、
それは文化が違うからだと僕は思っています。
ランチェスター戦略にもありますが、
小さな部隊と大きな部隊では、
勝つための戦略や戦術がそもそも違うのです。
中小企業の経営者の方も、
「大企業の戦略は、美しいが使えない」
と感覚的に思っていることが多いですね。
ここで中小企業の方にお勧めなのは、
「でも試しに戦略を作ってみませんか?」
ということです。
「え?」と思われるかも知れませんが、
実は営業センスのある中小企業の方が
戦略を作ってみると、、
巷の大企業のコンサルが作る戦略より
より実践的な戦略ができることが多いと感じています。
そして特に伸び悩むサイトなどでは、
後から慌てて解析するより、
よいアイディアが出てきます。
きっとホワイトボードなんかでは普段からやられているんですね。
「試しに作ってみる」ということをお勧めします。
きっとその効果に驚きますよ。
またアクセス解析が好きな中小企業担当者の方は、
「なんでわからないんだよ!」
とならずに、文化や戦略が違うのだと理解した上で、
「面白そうだからやってみましょう」
とみんなを巻き込むのがよいと思っています。
これは最近気づいたのですが、
ミーティングで自然に紹介するのがコツですね。
以下5ステップで進めます。
1.自分で事前に図などを用意しておく
2.会議で問題提起をする
「コンバージョンが伸び悩んでいますね。。」
3.ワクワクする未来像を先に話す
「実はアメリカで流行っている最新のノウハウがあります。」
4.自分の作ってきた図を配るかホワイトボードに書く
「彼らはこんな図で施策を考えていくそうです・・」
5.巻き込む
「これはあくまで仮説なのですがどう思います?」
こうすると、だいたいノッテくれます。
ご参考まで。