RiTurban‘sサイト解析ブログ

何をやるべきかわからない? -マクロ視点のアクセス解析

2011年09月20日

今日は、先回のお約束通り、
マクロ視点のアクセス解析についてお話します。

※ちなみに先回のミクロの視点についてはこちらで。
▼ミクロの視点
http://site-kaiseki.com/analyze/post-33.html



■ある日の出来事

最近、急に行き詰まっていたとある案件。
先日あるクライアントとの打ち合わせの中で、
みんなに希望が芽生えました。

「新しく無料相談を受け付けよう!」

まだ実施していませんが、
これはうまくいく可能性が高いと思っています。

ところでなぜこんな展開になったかというと…

■一般的な悩み:次に何をやるべきかわからない

サイトのアクセス数はかわらない。
他のデータも変わらないように見える。

なのに急に申し込み数が落ち込む時があります。
サイトが疲弊しているというか。

そういう時には、調査が得意な人は、
何が悪いのか、どんどん調べていくと思います。

ところが、ここで先週のミクロ視点で見て言っても、
わかることは少ないです。

キーワード「サバずし」でのアクセス数は減っていない。
「お試しセット」の商品ページも同様に見られている。
でもなぜか申し込み数が少ない。

散々調べた結果わかることは

「わかった!CV率(申し込み率)が下がったのだ!」

ということだけ。

では、どうしましょう?


■僕らの突破口

実は、僕達にはミクロの視点以外にもサイト全体として
定期的に計測している数値があります。

以前からサイトのリピーターが重要であることはわかっていました
しかしアクセス数は変わらないのに、リピーターの申し込み率が下がっていました。

そこで、ひとつの仮説が出てきます。

・どうにかして、元の申し込み率に戻したい(目標値)
 →リピーターの申し込み率が減っているのはなぜだ?
 →市場全体を見ると、競合は増えていないが、市場自体に対する不安要素が出てきている
 →残念ながら我々はその不安に答えられていない
 →ということは、申し込みが減ったのは、我々の問題ではない?
 →市場不安なども手伝って、散々検討したものの申し込みはしなかったという可能性がある。
 →じゃぁ、その不安に答えるようなコンテンツを作るべきだ!

ということで、そのひとつの解決策として
「無料相談」を新たに設けることになったのです。

もし仮説が正しければ、この施策で新しいコンバージョンが期待できるでしょう。


■マクロ視点とは

このような考え方に至るためには、
ある意味、サイトを飛び越えて市場全体を見渡した考え方が必要になります。

近視眼(ミクロ視点)で自分のサイトの特定箇所ばかり見ていてはダメなんですね。
片手落ちになります。

ということでマクロ視点というのは、近視眼にならないように、
サイト全体で何が起こっているのかを定期的に見るアクセス解析です。
(厳密にいうと他にもありますが、一番重要なのは観測だと思っています)

・検索順位はどうなのか?
・市場での検索数はどうなのか?
・広告のパフォーマンスはどうなのか?
・コンバージョン率はどうなのか?
・特定のセグメント(グループ)のアクセス数はどうなのか?

こういったデータをモニタリングして検証していくのです。


■何をモニタリングすべき?

じゃぁ「何をモニタリングすべきか?」
という話が当然あると思いますが、

長くなってきたので、また次回に。