RiTurban‘sサイト解析ブログ

ユーザーをグループにわけて考えよう(5) ~WEBサイト制作に応用する

2011年08月05日

先週からの続きです。

▼第一回 ユーザーをグループにわけて考えよう(1)セグメンテーションとは
http://site-kaiseki.com/analyze/post-29.html

▼第二回 ユーザーをグループにわけて考えよう(2)~どのようにセグメントを分けるべきか?
http://site-kaiseki.com/analyze/post-30.html

▼第三回 ユーザーをグループにわけて考えよう(3)~SEOやPPC広告に応用する
http://site-kaiseki.com/analyze/-seoppc.html

▼第四回 ユーザーをグループにわけて考えよう(4)~アクセス解析(分析)に応用する
http://site-kaiseki.com/analyze/segment.html

グループをWEBサイトで応用するやり方は

1.SEO,PPC広告(集客)で応用する方法
2.アクセス解析(分析)で応用する方法
3.WEBサイト制作で応用する方法

と3つあるというお話をしました。

今日は最後の
3.WEBサイト制作で応用する方法についてです。
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3.WEBサイト制作で応用する方法
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このシリーズを最後まで読んでくれた方なら、
WEBサイト制作で応用する方法は難しくありません。

なぜかというと、
ユーザーグループを想像すると、
勝手にサイト改善のアイディアが浮かぶからです。

例えば、保険のサイトを作っているとして、

・学資保険
・自動車保険
・生命保険

と検索しているユーザーグループを思い浮かべると・・

どんなコンテンツが足りなくて、
どんなメッセージを顧客が欲しているのか、
大体想像がつくと思います。

例えば学資保険と検索しているユーザーに対しては

「学資保険はどんな考え方で選べばよいか?」

といった記事に興味がありそうだと考えることができます。

他にも想像するといろいろ浮かびますよね。
それをサイトに反映していくだけです。



よくサイトのどこを直したらよいかわからないという話がありますが、
これは顧客のイメージをもうちょっと湧かせると、
解決することが多いと思っています。

もし顧客のイメージが湧かないならば、
一番いいのは顧客にアンケートをとることで、
次にいいのは想像することです。

これは以前の記事でも触れました。

▼見込顧客について考える
http://site-kaiseki.com/conversion/hp.html


もうひとつお勧めは、
顧客の心理ステップを考えるというのがあります。

お客さんは僕もそうですが、
いきなりどこの馬の骨ともわからないサービスに
「おまえで決まりだ!こんちくしょう!」
といきなり喜んで申し込む訳ではありません。

じゃぁいつ申し込むのか?というのは、
AIDMAとかAISASとか言われていますが、、

そういった抽象的なことを考えなくても、
イメージすればわかることが多いです。

例えば僕が実際にサバ寿司を買った時のステップを記載します。

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1.WEB担当者フォーラム 安田編集長のメールで
 「激旨のサバ寿司」があることを知る。

2.早速サイトで調べてみる
▼これ
http://www.sabazushi.co.jp/
※ドメイン名すごいっすねw

3.安田編集長にメールを出す
 「サバ寿司旨かったですか?」

4.「すごくうまかった!お勧め!」と返信が来る

5.またサイトにアクセスする
  そこで「お試しセット 1980円」があることを知る。

6.賞味期限が短いことに気付き「嫁さんが外出から帰ってきたら聞こう」と、
  一旦サイトを閉じる

7.嫁さんが帰ってきたので、
 「サバ寿司食べる?いつ頃食べたい?」と聞く

8.日程が確定したので、再度サイトを開いて申し込み

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こんな遷移をとりました。

僕がサイトにとってはリピーターなことがわかると思いますが、
きっとアクセス解析をしても、
こんな事情があったとはわからないでしょう。

購入までにこんなプロセスをとっていることがわかります。

1.”知り合いの紹介”で存在を知り興味を持つ
2.サイトを見て「本当に申し込んでいいのか?」と疑問を持つ
3.一応お墨付きがほしく知り合いに再度聞いて安心を得る
4.最終的に「発送日」に問題があると感じたので家族の承認を得る
5.日にちを確定して申し込む


必ずどんなビジネスにも、
こういった王道のフローがあります。
(全員が同じではないです)

サバ寿司のように知り合いから紹介が多いならば、
新規向けのWEBサイトに力を入れるより、
リピーター向けに
「お試しセットをご紹介頂けると嬉しいです。」
とDMを送った方が早いこともあります。

ですので、これは時間をとって再考してみることを、
本当にお勧めします。
(その価値があります)

自分はどの段階のユーザーに対して、
何を伝えようとしているのか?

ということを考えると、
以外と間違ったことをしていることも多いのです。