ホームページ見える化ツールの比較 (ＩＴ)
先日、ZDNetでこんな記事を発見しました。
■企業の意思決定に必要なのは「見える化」だけだと思っていないか？
（８月２１日 ZDNetJapan）
http://homepage-shindan.com/url/file/mieruka.html
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、SASというソフトウェア会社があります。
その会社のコンサルタントの話です。
でも、メルマガでも書いたのですが、この記事は、ちょっとひどいですね。
ひどい理由は、ＳＡＳの宣伝ばかりしていることです。
しょうがないと言えばしょうがないのですが・・・
でも、本当は、見える化はツール探しが大変なのではなく、
ツールをどう使うか？が大変です。
変な例えですが・・・
仮に、私の身長が１６７cmだとします。
そして、私のじゃんけんの勝率が５割だったとします。
これがあなたに「見えた」としてください。
さて、この２つの数字を見て、なにを導き出しましょうか？
そんなこと言っても無理ですよね。目的がなければ、何も導き出せません。
でも、ここがポイントで、まず目的がなければ、何が見えても無意味です。
つまり、見える化の前に「目的」が必要です。
そして、こんなことは私じゃなくとも、善良なアドバイザーはみんなしゃべっています。
問題はここからです。
その目的はどうやって決めたらいいのでしょうか？
ここで、多くの人は長期の経営目標やビジョンから導き出すと答えます。
しかし、答えはノーです。
多くの場合、見える化に必要な目的は、
"走りながら（運用を続けていると）"見つかります。
走っているうちに、目的が変わるといっていいかも知れません。
その会社のフェーズフェーズで、目的は変わるのです。
で、目的が変わるたびに、必要なデータは変わります。
なのに、多くの人が最初から機能が多いソフトウェアを選んだりします。
でも、これが見える化の落とし穴です。
イメージしてください。
あなたは、新しい携帯電話が欲しかったとします。
そこで、携帯ショップにいきました。
すると、たくさんの機種が並んでいます。
あなたは、パンフレットを見て、すべての機能を見比べて、
機能が一番すごい一台を選びました。
ここで、問題です。
その後、その携帯のどれだけの機能を使っているでしょうか？
結局、
「デザインであの携帯にしておけばモテたのに！」
「やっぱり、あの携帯の音楽機能が欲しかった！」
なんて後悔したことはないでしょうか？
結局、買う時点では、将来必要な機能なんてわからないのです。
で、実は、直観で選んだり、携帯電話に必要な機能さえあれば、
あとは何でもよかったりします。
結局・・・
便利な機能は多いですが、必要な機能は多くありません。
だから、私はホームページに関しては、高価なツールは必要なく、
無料のＧｏｏｇｌｅＡｎａｌｙｔｉｃｓで十分だとお話しています。
▼ＧｏｏｇｌｅＡｎａｌｙｔｉｃｓ
http://homepage-shindan.com/url/file/analytics.html
無料ツールでも、必要なことは十分できます。
すべての携帯電話は、メールと電話ができます。
これが必要条件。
それが無料で提供されているならば、それを使わない手はありません。
ツールを比較する時間すらもったいないです。
その後、運用中に不満足であれば、その時こそ、見えないものだけを見せてくれる、
安価なツールを導入すればいい。
あたかも、携帯だけでなく、音楽も聞きたくなったので、iPodを追加購入するようなものです。
機能がすごい携帯を買うと、すごいことができるような気がします。
うれしい気持ちになります。
しかし、結局、それを使いこなすのは大変なばかりだけでなく、
多くの場合、あなたに必要ですらないのです。
ほとんどの場合、無料で十分。
特に、携帯とホームページでは、その傾向が強いといえます。
